京都といっても広い。近くの地域を効率よくまわるといい。
王道の東山をめぐるパターン
清水寺から、三年坂、二年坂をとおって、八坂の塔、高台寺、八坂神社、円山公園と、京都の観光において、王道をいく誰もが京都に来た時にまず最初に訪れる場所だ。
清水寺の壮大さを感じ、石畳の坂を歩き、古都ならではのしっとりとした雰囲気がある。
ただし、一番人気のある場所なので、とにかく人が多いところ。
銀閣寺から哲学の道を経て、南禅寺へ行くパターン。
東山文化の代表的な銀閣寺を楽しみ、銀閣寺のあたりから続く、情緒ある川沿いの道、哲学の道を通って南下するルート。哲学の道は桜や紅葉もきれいな道。途中、法然院などのオツのある寺社に寄り道しながら、永観堂、南禅寺にたどりつく。
嵐山と嵯峨野のパターン
ちょっと京都になれてきたら、抑えておきたいこのルート。渡月橋を楽しみ、竹の道や、桂川、そしてトコッコ電車と、寺社だけじゃないこの地域の楽しみがあり、寺社のほうも、世界遺産の天竜寺をはじめ、恋人たちの野宮神社、想い深い祇王寺など、見どころはいっぱいだ。
世界遺産が多いエリア
京都中心部よりちょっと上で、洛西と洛中の間ぐらいにあるこのエリア。このエリアには、金閣寺、龍安寺、仁和寺と、近くに世界遺産が三つもある。さすがに、この三つの建物を回るだけでも、結構時間がかかるけど、更に近くに、妙心寺や、北野天満宮などの有名どころも多々あり、短時間でまわることはできないほど、見どころはいっぱいだ。
京都駅周辺から比較的近いエリア
京都駅から比較的近いエリアでは、大きな建物のある大きなお寺や神社が多い。駅周辺は、西本願寺や東本願寺。南に行くと五重塔で有名な東寺、電車をつかって南に行くと、東福寺、伏見稲荷神社などがある。そして北は京都御苑や二条城がみどころだ。どれも大変有名で、見入ってしまうところ。
大きな社寺のものは1つ回るだけでも時間を多く費やしてしまうので、近いといっても一度に回ろうとせず、計画を立てて、時間をかけて余裕をもってまわることが大切だ。
大原
「京都大原三千院」の歌で一躍に有名になった大原。大原は町中からバスで40分いったところにあって、畑や川の景観が広がるなんとものどかな場所。時間がゆっくりと流れている場所だ。
大原三千院があまりにも有名だけど、額縁庭園の宝泉院、建礼門院がすごした古寺、寂光院などがある。
貴船・鞍馬
なぜ、セットになっているかといえば、貴船から鞍馬山を越えて数十分で、鞍馬にたどり着き、山登りの観光にはちょうどよいぐらいの距離だからだ。貴船は貴船神社を中心としてした集落であり、川に食べるところのある、川床で有名で、夏でもひんやり涼しくすごせるところ。
一方鞍馬は、鞍馬寺の仏閣の建物が立ち並ぶみどころがあるところ。天狗伝説などもあり、鞍馬山は義経の修業したという言い伝えのある場所でもある。
三尾
嵯峨野をバスで数十分いったところにある場所。正確には高雄(高尾)、槙ノ尾、栂尾と三つの集落を合わせての総称で、地域の名前の語尾の”尾”をとって、三尾地方とも呼んでいる。
町中から離れ、緑豊かな山の中の地域といったところで、それぞれの地域に歩いて行ける。。栂尾の高山寺、高尾の神護寺、槙ノ尾に西明寺と、それぞれの地域に有名なお寺がある。
京北
三尾よりさらに北、山の奥に入ったところにある。京都駅からバスで1時間くらいで、周山につき、周山からはあまり便数のないバスにのって目的地までいかないといけない。
しかし、田畑や、川の景観が美しい、昔懐かしい日本の原風景がのこっており、なんとものどかな場所を散歩することができる。有名なお寺として、常寂光寺がある。
桂・松尾
嵐山の南方に広がるエリア。世界遺産の苔寺。日本の名園と建築美の桂離宮が有名だけど、残念ながら、2つとも予約をしないと拝観できないのが玉に瑕。けれど、立派な松尾大社や、雰囲気のある地蔵院などもあり、見どころは決して少なくないといったところだ。
西山
京都市から離れ、長岡京市や日向市にまたがる地域。町中には長岡天満宮や、紅葉で有名な光明寺などがある。さらに山中に行くと、大きな社寺のある大原野神社や善峰寺などもあって、みどころはたくさんだ。究極なところ、大原野神社から1時間ほど山の中を歩いてたどり着く金蔵寺は、ひっそり山の中にたたづんでおり、静かな気持ちにさせてくれる。
一乗寺
洛北のは入口にあって、東山の北に位置する場所。
詩仙堂や、園光寺など、庭にみとれてしまうお寺があって、庭をみながらゆっくりと時間を過ごすのがいい場所かもしれない。
比叡山、延暦寺
正確には、京都と滋賀の県境にあるこの比叡山。山の頂上いったいの仏閣全て延暦寺のものになる。
延暦寺は大きく、南から東堂、西堂、横川と3つの地区に分かれ、大きく立派な建物が建つ。
延暦寺は日本の仏教界の首都的なところでもあり、とても神聖な雰囲気を漂わせる場所でもある。延暦寺に行くには、昔は険しい登山をして上っていたのかもしれないが、今は道路も整備され、環境客向けには京都県側と、滋賀県側から山の頂上に行くためのケーブルカーが整備されている。
宇治
京都駅から20分ほど、南に行ったところにある場所。宇治は宇治川周辺に開けた集落で、宇治らしいちょっと変わった雰囲気がある。平安時代は貴族たちの別荘地ともなった場所で、源氏物語の「宇治川十帖」の舞台にもなった。そして宇治は、宇治茶でも有名なお茶の街だ。世界遺産の平等院鳳凰堂と宇治上神社などの有名な仏閣も多い。
山科、醍醐
東山の西の山科から、それより南にくだった醍醐地区周辺の地域。醍醐寺をはじめとした、個性豊かな社寺が集まる場所。それほど田舎でもなく、社寺はベットタウンの住宅街の外れにあるといったところ。山科には毘沙門堂門跡、小野には小野小町のゆかりのある随心院がある。
洛北のは入口で、ちょっと上の場所
京阪の終点、出町柳駅からは世界遺産の下鴨神社、上鴨神社が近い。その他、大徳寺ぐらいまでが、駅から比較的近いといったところで、少し、山のほうに入ると、雰囲気のある鷹峯地区がある。
更に北にくと宝が池や、岩倉地区の社寺がある。この辺は、京都中心部社寺比べると、訪れるひともか少くなってきて、ゆくりとした感じになってくる。
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