花背はもとは愛宕郡花背村で、1949年に京都市に編入されたところ。山間の鞍馬からもさらに車でずっと山道を北に行くことになる。花脊峠を越えた先の山間地に花背別所町、花背大布施町、花背原地町などの集落が点在する。大きな集落があるわけでもなく、山と川の大自然だけを感じる場所である。
夏には貴船と同じような川床などもみられ、松明（たいまつ）を上げるという意味の「松上げ」のお祭りがある。出町柳駅よりバスがでていて、出町柳からバスで1時間40分ほどのところにある地域だ。
ここでは、大悲山、峰定寺のある花背の一番奥の原地町地区を中心に記載する。

お寺と神社　　　街　　　自然　　祭り　　宿泊

花背の、お寺と神社の紹介。

峰定寺
大非山のふもと、観空西念が開基の、12世紀に創建されたお寺。修験道系の山岳寺院で、創建時にさかのぼる仏像など、多くの文化財があるという。本堂は、さらに15分登っていかなければならない。階段は400段もあって、まさに修行のお寺である。9月17日に護摩焚きが行われ、にぎわう。
峰定寺に行く注意点として、基本的に小学生以下は入山禁止。
撮影も禁止で、入山するときに、カメラをあずけていかなければならない。
また、12月〜3月までは積雪のため、入山禁止となり、門は閉ざされている。

花背の、街について。

花背の集落
花背の集落は、花背別所町、花背大布施町などがあるようだが、
花背原地町の峰定寺に行く道に関しては、殆ど建物を見かけることはなく、宿泊所、食事処が点在する。ただし、峰定寺前は茶屋などが数軒立ち並んでいて、ちょっとだけ賑やかになっている。
◇峰定寺前の茶屋

京都バス
花背のアクセスは、出町柳駅から京都バスが出ている。広河原行。一日7往復。
乗客も少ないので、採算度外視で運行しているように思えるが、京都バスは花背の強い味方だ。花背峠越え. 鞍馬温泉停留所を出るとバスは自由乗降区間に入り、（周囲に安全を知らせるためなのか）音楽を流しながら走行する。バスに乗っていると実にのどかさを感じる時間を過ごすことができる。

その他、花背の街の様子
◇花背大悲山口バス停　　寺谷川　　のどかな景観　

花背の、自然の紹介。

山と川
花背は、山と川の自然がいっぱい。のどかな山と川の景観が広がる。とくに川は清流が美しく、川の流れをボーっとみているだけでも爽快な気持ちにさせられる。子供ずれには水遊びもいいだろう。
6月中旬〜7月中旬には、ホタルの季節になる。条件がよければ（特に雨上がりの夜）、無数のホタルの乱舞を見ることができるかもしれない。

熊出没注意
『大悲山』のバス停には、熊出没注意のポスターを貼っていた。花背は、毎年、熊野出没の報告があるようで、峰定寺の川の向かいにも出没したこともあったという。京都で熊？というイメージがわかないが、日本全国山の中であれば、遭遇してもおかしくないので、このような山間地区では、注意が必要だ。特に春と秋の熊の食欲がある季節には、熊が山麓に降りてくるので、山には入らないとか、草むらにはいかないとか、特に気をつけよう。

花背の、祭りを紹介。

花背の祭り
◇花背の松上げ
花背など洛北地区に伝わる火難除けや五穀豊穰祈願。お盆に行われ、迎えた精霊を送る山里の火祭だ。

峰定寺の護摩焚き
毎年9月7日に行われる、峰定寺の護摩炊き。

花背の宿泊。どうせ泊まるなら洒落た宿に泊まりたい。花背は、自然を満喫するのがいい。
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美山荘
もともと峰定寺の塔頭のあとに建てられたもので、明治中期より、峰定寺に行く人の宿坊として始まった。立原正秋や白洲正子など多くの文化人から愛されている。お値段もいいが、宿や料理も絶品で、値段以上のやすらぎを与えてくれる。
人気があるので、かなり前から予約する必要がある。

美山荘連絡先>
〒601-1102　京都市左京区花背原地町大悲山375
Tel　075-746-0231
（※美山荘は楽天にリンクしてません。ネットは一休.comなどがあるようです。）

門前茶屋
京の奥座敷、四季折々の旬を味わって下さい。　家庭的な雰囲気のお宿。
峰定寺に行く途中にある。側には川が流れており、四季折々の景色をのんびりすることができる。

みつた荘
都会のざわめきを逃れ、人里離れた京の奥座敷。
バス停から近いところにある。峰定寺はまだまだ先だけどまだまだあるかないと。
前の川で、夏は、ホタルが舞うという。

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